頭がおかしい狂人の俺が、なぜか「聖人」と崇められる話
- ★★★ Excellent!!!
この作品の最大の魅力は、
主人公の性格最悪な心の声と、
周囲の聖人と崇める声のギャップにあります。
主人公は人生3周目で世界征服とかダルいと悟り、
気ままに生きていたはずが、
悪政を敷く貴族たちにブチギレ、
陰湿な復讐計画を企てます。
その計画の中心に据えたのが、
悪役令嬢。彼女の犬となり、
裏で汚い仕事をこなし、
邪魔者を排除していくのですが、
その残虐な行いがなぜか周囲からは
弱者を救う聖なる行いと
勘違いされてしまうのです。
ゲロ吐きそうなほどキモい連中だと、
内心で吐き捨てる主人公とあなた様こそ、
正当なる支配者と崇拝する周囲の人々。
このねじれた状況が、
読んでいるうちにクセになり、
どんどん引き込まれていきます。
スカッとしたい
型破りな主人公が好きという方には
特におすすめの作品です。