第2話

「そう!ナンパ!」


認めるようだ。


「急すぎて、よくわからなくて…すみません!考える時間下さい」


「じゃあ考えて?今」


「い、今!?」


うーん、そんな短い時間で考えるの?でもなぁ、俺のこと気に入ってくれてるのは嬉しいしなぁ。


「えーと、俺のこと気に入ってくれて、ありがとう!だけど、今から学校だからもう行かないと…」


「私と付き合うか決められない?私おかしい?」


「そういうことじゃなくて…ナンパされたことないからびっくりして考えらんない!」


「そうなの?ナンパされないの?」


「されません…」


「へー!そうなの!」


なんか楽しそうだな。


「じゃあ、電話番号教えるから、付き合うか決まったら連絡ちょーだい!」


「え!?えーと、今携帯持ってなくて…」


「じゃあ、紙に書いてあげる」


「…ありがとうございます。と、ところでお名前は?」


「リリー」


「リリーさん?」


「そう。あなたは?」


艶耀えんようです」


「エンヨー?」


「はい」


「わかった。エンヨー、連絡待ってるね」


…紙を受け取ってしまった。


「それじゃあ、気を付けて!学校行ってきます」


そのままランニングに戻る。

どうしよう…かな…。

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