第185話

いつのまにかギャラリーはいなくなり

私たち5人腐ったミカンたち3人

そして、ハヤトくんたち6人になっていた


「「「·····」」」


誰も話さないから静かになった廊下からは私の鼻をすする音だけが響く


ハヤトくんはようやく私の前にくると


「·····ランカ、血が」


顔に手を伸ばす


また、私の名前を呼んだ


あれだけ呼ばれたかった名前なのにいざ呼ばれると嫌気がさした


うれしいとか思いたくない


ハヤトくんの手をはらい

「っグズ·····名前よばないで!」


「え?」


「か、関係·····ないんでしょ」


声が震える·····


「·····うん、関係ないね」



くそくそくそ。むかつくむかつくむかつく


笑うことせずすかした顔で私をみて、むかつく


涙止まれ、とまれっ


「なんで!いつもみたいに·····ほっとけばいいでしょ」


「いや、これはほっとけないでしょ

それに、やりすぎだって·····」



私はバッグを持ってかけだした

なんで私が責められないといけないんだ


私は被害者だ


私は走って階段をかけおりた。だから、ハヤトくんの

「トラちゃんが·····」


と続けたのはきこえなかった



「…あのばか」


ハヤトは一瞬悩みランカをおいかけ走り出す




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