第73話
もどるといってたから教室かと
思ってたら全然ちがった
1階の3年の教室を横断し…上級生がガンをとばすのをシカトしながら奥へ進むのはこわかった。さらに奥へ進むとその場所は
上へと続く階段の手前にある視聴覚室だ
「おまたせー」
「買ってきたよー」
「あ、おかえりー」
「戻んの遅くね」
「サンキュ〜」
「…俺のバナナミルク」
ここはハヤトくんたちのたまり場
知らなかった
こんな場所があることも
ここをたまり場にしてることも
たしかにE組からならA組を通らずにここへは来れる
いくら待っても
放課後、私の教室を通らなかったのは
ここにいたせいか…
「あれ?のみものは…」
「…飲み物あっち」
イチハラくんがドアを指さす
「ん?」
みんなが私が持ってるジュースに気付く
ハヤトくんもこっちを見てる
「ぁ、あの…」
余りの場違い感に気が引ける
あっとみんなは声を揃えて
「「「拒否権!!」」」
「…それいうの、やめて…」
“ 拒否権はありません”
忘れてよ
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