第66話
次の日、1週間、10日とすぎても噂がおちつくことはなくて気づけば7月に入ろうとしていた
(あ、ハヤトくんに振られた人だ)
(振られてんのに付きまとってるらしいよ)
(だっせ)
(カンザキくんのストーカー?)
噂はどんどん酷い方へむかい後ろ指をさされる日々
だけど、私は気にしてない
なんとでもいいなさいよ
だって私は
「ふふっ·····」
だって
“ ランカ”
ハヤトくんに名前でよばれたからー
そんな噂なんて気にしてられない
もっと酷くいわれたってかまわなさいさ
この好きな人に名前で呼ばれるうれしさをかみしめるので精一杯なのだ
あーやばい。思い出したらにやけてくる
“ ランカ”
「ふふふ…ふふっ」
学校休むのなんて勿体ない
学校にくればこのよばれた事実を噛み締められるんだから
「ふふふっ」
「…拒否権ない人だ」
「さすがに1人でわらってんのはひくよー」
いきなり声がきこえてきた
「ふふっ…え。あ!」
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