第55話
「ランカとハヤトくんとの関係って友達にすらなれてもないよ。ただの知り合い」
「…でも、がんばってこれならもう…」
あきらめるしかない
「はっがんばってこれなら?
ランカなんもがんばってないでしょ」
たしかに私はなにをがんばっただろう
マユちゃんとケイトくんに好きだってバラされてタクトくんに連絡先聞いて…マユちゃんが全部手伝ってくれたから
それだけだー…
「もう、あきらめな」
“ 脈なんてないよ”
あそこまではっきり言われるなんて…
「でも、ランカ言ってたよね
高校の3年間ハヤトくんを好きでいるって…」
「いったけど…」
「ランカの3年間好きでいるってその程度なの?そりゃ片想いでいいっていうならなんの文句も言わないけどさ」
「…」
「3年もあればハヤトくんにだって
好きな人くらいできるでしょ」
「そうかもしれないけど…」
「で、ランカは3年間ハヤトくんに片想いしてただみてるだけでよかったの?」
「…できれば…なりたかった友達とか彼女に…」
そしてあの輪の中にはいりたい
わらってほしい
私に笑顔を向けて欲しい
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