第53話

「うわああああんマユちゃぁああん」


「よしよし、2回目の失恋だね〜

つらいね~」



その後しばらくたって

教室にマユちゃんがやってくるとすぐに

マユちゃんに抱きついてさっきの事を話した


「よしよし、いっぱいなけ~」



やさしく私の頭を撫でてくれるマユちゃん

だいすきだ。マユちゃんが男だったら絶対マユちゃん好きになったのに


こんなにやさしいマユちゃんに彼氏がいないのが不思議だ



「マユちゃんがいいよぉ」


「私はおとこがいい!!」


「…っ…」


「おちついた?」


「…うん…っ…」


「…ハヤトくんに好きな人ねーでも、良かったじゃん。彼女じゃなくてさ」


「…そうだけど、これなら彼女になるかも」


「わかんないでしょ。もしかして振られるかもよ」


「…それでも、私に入る隙なんてないよ」


「なんでそうやって決めつけんのよ。わかんないじゃん。これからどうなるかなんて」


「でも、」


“ すげーかわいい!”


あんな笑顔みたら

無理だって思うよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る