第48話
「あー気づいてたんだ。別になんでもないよ」
「た、タクトさんが言ってて」
「タクが?」
「アイツが心配だから先帰るって」
ってこれ会話盗み聞きしてたのばれるやつ
「タクがそういったの?コヤギちゃんに?」
「…いえ、そう言ってたのを聞きました」
「正直でよろしい。盗み聞きはよくないよー」
「うっ……そのとおりで…すいませんでした」
「いーよべつに気にしない」
「…でも、だから来週までハヤトくんに会えないって思ってて…」
ううう、はずかしいよぉ
会いたかったっていってるようなもんだよこれ
「会えてよかったね…はは」
あぁ…すき、この笑った顔
走ってきてよかった
勇気出せてよかった
あのとき好きだってばれてよかった
「…教室いこ」
2人で階段をのぼりはじめた
どうしよう
どきどきする
きんちょうが…
「……タクがさー言ってたアイツって俺のことじゃないんだ」
階段を登りならがハヤトくんが話し始めてくれた
「へ?」
「アイツは別の子のこと」
別の子?
ほか誰かいるの?
多分私の知らない子
直感だけど、絶対そう
「…別の子って…?」
「んー…俺の好きな女の子」
みたこともないくらい幸せそうな笑顔
はじめてみた
頭が真っ白になった
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