第42話
「んで、ハヤトとは話せたの?」
「あ、いえ…それがまだで…」
「…俺にメール送る以前に
ハヤトに話しかける努力しろよ」
そのとおり
でも、なかなかハヤトくん1人にならないし
目があったとしても話しかけるなんて…
「あ、今日はハヤトくんはおやすみですか?」
「さすが、ハヤトのことよく見てんね」
皮肉にもとれる言葉にますます萎縮してしまう
「…はい」
「今日はハヤトは休み…来ねぇよ」
「え?何かあったんですか?」
タクトさんは考えるように少し黙った
言うか言わまいか…そうみえた
「…あんたさーなんで敬語?俺タメ…」
「あ、いや、えっと…なんとなく…です」
どうしてもタクトさんの前は緊張する。怖いから。目力が恐ろしい
殺す眼力だ
「ふーん。んなら、俺行くわ」
「あ、はい…すいません」
なんで謝る。自分
「返事帰ってくるまでメールすんなよ」
「はい」
でも、いっぱい送るっていったのに。いいよって言われたのに
そう心の中で思いながらタクトさんを見送った
結局ハヤトくんがなんで休みなのかは教えてくれなかった
だからどうしよう。気になる…気になってしまう。でも、メール送るなっていわれたし…
そのあと気になるつつもメールは送れず
タクトさんに話しかけずに放課後へ
帰り支度をし、下駄箱で靴を履き替えてると…
「…タクー」
タクトさん?
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