第6話

彼とはこの学校に通いだしてここで青春とか恋とかするわけないって思った矢先


以前廊下でおきた喧嘩に巻き込まれてしまったとき


「へーき?」


そう私に手を差し出してくれた。そのあとすぐに喧嘩に戻って行ってしまったけれど…惚れるにきまってる


でも、そのあとすぐに彼の話を聞いたらすぐにその恋は叶わないって気づいた


彼の家は極道の家

しかも、この街を取り仕切る竜桜會という一般人の私でも知ってる極道の…


卒業したら家業をつぐ…もんなんだよね



私と彼では住む世界が違うのだ



だからこの恋は叶わない


叶わないけど、それでもいい


彼に私の高校生活の3年間を捧げる

この人を好きでいると決めたあの瞬間


実際話ができなくても彼を好きになってからはこの学校も悪くないって思えたし

彼をみるだけで満足してる自分もいる


だけど、近づきたい


もっと彼のことを知りたい。話したい



そして、私の名前をよんでほしい



見ればみるほど、すきになればなるほど


私には欲がでてきた

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