2日目

 自分らしさとは何だろうか。時々わからなくなる。何がしたいのか、今の自分は何を考えているのかすらわからない時がある。周期的に訪れるこの現象に、正直うんざりしている。別に何も悩んでない。悩みなどないと、そう考えていたのに…

「お前って、何がしたいん?」

突然、隣の席にいた男子が話しかけてきた。

「…なに?」

私は何を言っているのかわからなかった。だって、彼らと私は関わったことがあまりない。今日が初めてなのではないかと考えてしまう。

「いや、お前ってさ、いつもへらへらしてんじゃん」

へらへら…?私は、いつも無表情だと思ってた。

「私、そんなへらへらしてる…?」

「へらへらしてる。何考えてっかわかんねー」

私は、自分の知らない自分を知った。それと同時に、反感を買ってしまうようなことを知らぬ間にしてしまっていたこと。私は、果たして何がしたくてその行動をしたのだろう…

「ごめん…わかんない…」

私はそう答えるしかなかった。男子たちは不満そうな顔をして、「あっそ」と言うと、席を立ち、どこかへ行ってしまった。

私は、本当は私を探している。あの日以降、答えがないような問いを、いつまでも解こうとしている。

今もなお、私は「私」を探している。

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