第14話
「そーだ隼。明日、もう一人追加らしい。」
スマホを見ていた瑠千亜が、そんなことを言い出した。
「そうなんだ!じゃあみんなで9人?大勢だね~。」
「困ったな……バランス悪いんだよな。」
「そうかな?…まあ確かに奇数だからね。」
「だろ?こっちも誰か追加するしかねぇかな。」
「部活の皆は厳しいよね。貴重な休みだから、きっとみんな予定入れてるだろうし。」
合コンだなどと1ミリも知らない隼先輩が、瑠千亜と一緒になって真剣に考えているのがジワジワ面白くなってきた。
合コンって、やっぱり人数きっぱり割れなきゃ駄目なんだろうか?
どうせ全員くっつくわけじゃないんだし、別に一人くらい男女比に差があってもよくないか?
そんなことを考えつつも、帰るタイミングを逃していた俺に、またまた隼先輩が突拍子も無いことを言ってきた。
「そうだ!海吏も明日来なよ!」
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