夢遊世界 -夢の中での冒険-
@heybrother
第1話 あの夢
<キーンコーンカーンコーン>
4時間目終了のチャイムがなった。
午前の4時間は寝たこと以外記憶にない。
朝学校に行く準備をしていて朝ごはんをだべて行く余裕がなかったため
腹が減って仕方がない。
友達と急いで食堂へ向かった。
<キーンコーンカーンコーン>
5時間目のチャイムがなった。
しかも俺の嫌いな数学じゃないか。
でも数学で眠るわけには行かない、理由は1つ、
先生がドチャクソ怖いからだ
「なんで俺がこんなこと....」
心の中ではいつもこう思っている。
そんな俺に突然睡魔が襲ってきた
多分昨日3:30に寝たからだ。
「あ...やべぇ....」
周囲から泡の音や水の音が聞こえる。
まるで海の中にいるかのように、、、
「バタッ」
気がつくと俺は暗いトンネルに倒れていた。
しかも右足が義足...
全く状況が掴めないまま右足の義足を引きずりながら光のある方へと歩いて行った。
トンネルを出てよくわからない道路を歩いていると、50メートルくらい離れた先にある家から
「カール!カール!」
と俺の方をみて呼ぶ女性の声が聞こえてきた
おそらく俺を呼んでいるのだ。
僕は恐れながらも、好奇心と勇気でそこへ向かった。
ドアの前くらいでその女性は俺に言った。
「夕飯できてるわよカール」
その瞬間僕は気づいた、「転生」してしまったことに。
転生した世界ではテーブルに見たことのない
料理がズラッと並べられていた。
転生世界での俺の名前は
「カール・クリスト」だ。いい名前だ。
そしてその女性に正体は転生世界での俺の母親
「マリー・クリスト」だ。
そして俺の父親
「マックス・クリスト」だ。
どうやら3人家族らしい。
「カールお皿とってきて」と言われて反射的に
「はい」と言ってしまった。
そんな転生世界を体感3時間ほど楽しんでいたときにふと思った
「どう帰ればいいのかわからない...」
「プクッ」また泡の音がしてきた。
「おい!柊!柊!起きろ!」
気がつくと教室の机で顔を隠して寝ていた。
目をあけて前を見ると、数学教師がすごい圧で立っていた。
「お前あとで職員室な」
絶望の言葉が耳に響いた。
「一ヶ月ぶりのオフなのに...」
<キーンコーンカーンコーン>
一日の授業が全て終わった。
そして俺は地獄(職員室)で鼓膜が破れるほど、
指導を受けた。
気がつけば6時半をすぎ、やっと指導が終わった
「やっと終わった」
暗くなった外に出て、学校の門をくぐった。
指導のことで頭がいっぱいだったから忘れかけていたが家につきそうな頃に思い出した
「あの夢」のことを。
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