　赤いマントのヒーロー人形を大事にとっておいてあると話したら、みんなが見たいというので、サバイバル教室に持って行った。

　ヒーロー人形を瑠子が手に取った。

「本当に赤いマントね！　光太郎君はやっぱり赤レンジャーになる運命だったのね」

「そういえばみんなのレンジャーの色は、どうやって決めたの？」

　ぼくの質問に、みんなが真名子先生を指さした。

　当の真名子先生は、自分のおでこを指さす。

「見えるんだよ」

「えーうそー」

「ほんとさ」

　真名子先生は大真面目な顔で言う。

「おれにはな、いろんなものが見える。みんなの未来も見えるぞ。みんな、これから、いろんなことを乗り越えて、最高の最強の大人になる。だから大丈夫だ！」

　何が大丈夫なのか分からないけれど、真名子先生に言われると、ほんとにそんな気がしてくる。

　そんな先生に、ぼくもいつか、なる！

　ぼくの未来、だから大丈夫だ！

終わり

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