「真央、こっちこっち！」

私を見つけて大きく手を振るアンナ。

「久しぶりだね！」

アンナの隣には菜乃もいた。懐かしい顔ぶれに嬉しくなった。

アンナと菜乃とは高校時代特に仲が良かった。

「今日はまだ他に来るんだよねー！」

アンナが菜乃と顔を見合わせる。

「そうなの？」

「どうせ奢りなら焼肉がいいなぁ。」

嬉しそうに話すアンナ。

「奢り？」

「そうそう！いっぱい食べようね！」

そう話す菜乃のテンションは高い。

てっきり同級生の誰かが来るものだと思ってたけど違うのかな......？

「心配しなくても大丈夫だよ。変な人が来るわけじゃないから。佐藤、夏のボーナス出たし！」

菜乃が言った。

「佐藤？......ってもしかして、佐藤先生？」

「当たり！今日は先生に奢ってもらうんだよ！」

「......」

先生に会うのは卒業式以来。でもどうして急に先生と会うことになったんだろう？

「私たち先生に会うのこれが初めてじゃないんだよね。」

「そうだったの？」

「先生って夏と冬の年に2回ボーナスが入るじゃない？その時期に先生に奢ってもらってるの。」

悪びれる様子もなくあっけらかんと話す2人に驚く私。

「今日から真央も仲間入りだからね！」

す、すごすぎる......

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