第四節
第四節 SCENE-001
日頃の習慣を崩すことなく、夜が明けてから床についた双子が起き出す頃には、訪問の時間帯を聞かされていなかった来客は、既に母屋へ通されていた。
ご挨拶を、とシズに促された双子が
「やだ。この魔力って――」
席順と、それぞれが体にまとっている魔力のニュアンス――討滅士として慣らした肌感覚で、おそらく
「ねぇ
その瞬間、伊月の感情に不快な波が立つのを、鏡夜ははっきりと感じた。
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