第26話

晴也には本当に申し訳ない。



私のお母さんが晴也に頼るばっかりに、こんなに迷惑をかけていた。



いい加減にしろよって、怒ってるんだと思う。



チラリと晴也を見上げたけれど、すぐに逸らした。



すごく怖い顔。



「晴也ごめん。もう帰るからそんな怒らないでよ…」



俯きながらそう言うと、晴也は私の目の前にしゃがみ込んだ。



覗き込むように首を傾げる晴也は、私の顔の前にiPhoneを突き出す。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る