第12話
「幼なじみとして好きだよ」
本当の気持ちなんて、誰にも教えてやらない。
実際、こう答えれば女の子達は安心した顔をして去っていく。
だから、彼女ももう教室を出ていくだろうと思っていた。
…のに、違った。
「私は、ひとりの男の子として柴崎くんが好きなんです」
真っ直ぐに、私の目を見てそう言った。
なに。
なにが言いたいのこの子は。
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