第11話

自慢じゃないが、私も結構気の強い方だ。



だから彼女の責めるような問いかけに少しだけ腹が立ったので、声は出さなかった。



「鈴原さんは、柴崎くんが好きなんですか?」



質問に答えたらまた質問。

これもまたいつもの事。



面倒くさいんだよな、こういうのって。



晴也は知らないだろうけど、中学に入った頃から私は知らない女の子に質問責めにされる事が多々あった。



この、好きなんですか?っていう質問はお決まり。



だから私は毎回決まってこう答える。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る