第10話

胡座をかいた自分の上に貫いた状態で私を乗せていた蓮くんは、虚ろな状態の私を見てニヤリと嗤った。



「上出来だよ、美鈴」



そう言った蓮くんはいつもの蓮くんだった。



私の中から自身を引き抜くと、白濁としたモノが浴槽内に溢れ出す。それを洗い流すように、泡まみれだった私の身体にシャワーをかけた。



「蓮くん…も、」



もうやめよう?


この行為の原因は、私が蓮くん以外の男の人と仲良くするのが嫌だったんだよね?蓮くんが私なんかに嫉妬してくれたんでしょう?



そう伝えたいのに、体力がなく言葉にできない。でも、もう終わったと思っていた。



いつもの蓮くんに戻って、ごめんねって笑いかけてくれると思っていた。そしたら蓮くんの全てを受け止めようと思っていたのに。

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