第13話

薄暗い部屋で汗の滲む肌がぶつかり合って、ねっとりと舐められ貪られる体。犯され続けるほど私の中の抵抗が消えていく。



シーツを握りしめていた手はいつの間にか御影くんの背中に回されていて、やめてと叫んでいた声は言葉にならない甲高い音を紡いでいた。



「お前はだれのものだ?」



一度私を貫いてからずっと中で熱を放ち続ける御影くんは、今もなお私を揺さぶり続ける。私の両脚を肩にかけその端正な顔を近づけて私の思考までも犯す。



「んっ!…はぁ…ぁ…んっ…」



私の中を抉ぐる角度が変わり喉が詰まる。



「結衣、答えろ」


「ひぁっ…!あぁ…あ、んぁ…」



苛立つ御影くんがグリッと奥に入り込んでまた熱を放った。もう、私に抵抗なんてできない。この快楽に溺れて御影くんのものになっていく。



「み、かげっ…くん…の…」


「はっ。それでいい…」



私を突きながらも、首筋や胸元に唇を滑らせていく御影くん。チクリチクリと増えていく紅い花。この狂気から逃れる日が来ることは無いだろう。



「はぁ…はぁ…っ…」



初めての行為に、何時間と続く陵辱。もう限界だった。意識が遠のいていく。



そんな私に気づいている御影くんの唇がゆっくりと動いたけど、私には読み取ることができなかった。



でも、これで終われる。私の意識が無くなればこの行為も終わる。そう思いながら私は意識を飛ばしていった。

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