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第10話

「やぁ…!!」



まるで、終わらない悪夢のよう。



学校で御影くんに抱き上げられて意識をなくした私。気がついたときにはもう御影くんの家だった。



モノクロに統一された部屋はカーテンが閉められ電気もついていない。唯一灯をともすベットライトが、私に跨がる御影くんを仄かに照らす。



晒された肌に触れられて涙が止まらない。私の抵抗なんて御影くんの前では無意味で、いつの間にか服を剥ぎ取られていた。



「ぃや!…やっ、やめ、てっ!」



執拗に胸を舐め刺激を与えてくる御影くんに大きく声をあげると、ギロリと睨まれる。



「…チッ。うるせぇな」


「ぁ…ご…ごめ、なさい…」



苛立ったように立ち上がった御影くんは何かを手に取り、ベットへと戻ってくる。そして再び私に覆い被さると、小瓶の蓋を開けて口に含んだ。



教室で私が口に突っ込まれた、あの小瓶とよく似ている。熱に浮かされた記憶を思い出し体が恐怖に震える。



「ん、んん!…ぁ、…んぅ…」



後頭部を掴まれ引き寄せられ、重なる唇。開ききった隙間から御影くんの舌と一緒に流れ込む液体。



一瞬にして体が熱くなる。御影くんの肌と触れ合う部分やシーツに擦る部分、全てに体が反応し始める。



「はぁ…ぁあ…」


「お前はそのまま俺に縋って腰振って喘いでればいいんだよ」



ニヤリと嗤った御影くんに、行為を再開される。



本当の悪夢はこれからだった。

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