第77話

「可愛い、もう一回」



上体を起こし、未だ痙攣し続けている私の膝裏を掴むと、残酷に腰の打ちつけを繰り返す。



「や、優、くんっ!ゃ、…ぁあ!」



ギシギシと軋む音が大きく響き、荒々しくなった振動に体が優くんの方へ引き摺られる。



全身を襲う違和感に涙がシーツへ溢れても、熱い吐息を吐き出しながら名前を呼んでも弱まらない揺さぶり。




「っひ、…あぁ!!ぁ、っあ、んっ、」




グチュンッと一際大きな音が響き、下半身から襲う二度目の痙攣。



「はっ、ぁ、」



激しく肩を上下させる呼吸を繰り返していれば、私の中でドクドクと脈打つそれが、また、ドロドロと熱を放つのを感じ、あ、と体が震えはじめた。




「全部、受け止めれたね」




目を見開いた私の視界に入ってきた優くんは、自身を中から抜くと、平然と覆いかぶさって唇を重ねてくる。



まっ、て…


待って、なんで、



唾液と共に絡む舌に、頭がクラクラする。

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