第74話

体が熱い。


熱くてたまらない。



下半身に走った痛みと、体の震える感覚がぐちゃぐちゃに混ざって、頭がおかしくなりそう。



中を蠢く長い指と、襞を割り入った親指が触れる敏感なそこ。



唾液を引きながら離れた優くんの唇が歪み、親指がグッとそこをすり潰した。



「あぁっ!…ふっ、あ、ぅ…」



優くんの楽しそうな瞳と視線が絡まったまま、下半身から襲う痙攣に全身を震わせた。



「可愛い」


「は、ぁ、やめ、てっ、」


「もっと、…でしょ?」


「…っひ!!」



中を這う薬指と中指が、グチュッと音を立てながら一箇所を執拗に攻めたて、それに並行して親指にすり潰され続ける。



ビクビクと痙攣を起こし体がしなる度に、ベッドが深く軋む。



私の顔の横に腕をつき、まるで私の表情を楽しむかのように見下ろしてくる優くんは、艶めかしく口元を歪めていた。



「いっぱい濡れたな」


「…っ、ひ、ぁ、んっ、」


「もっと、気持ちよくなろうか」


「っあ、」



涙に濡れる頬へ唇を落とし、蠢いていた手がゆっくりと抜き取られた。

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