ノイジー・エブリデイ

釣ール

1.われわれは醜さを前提に生きていることを忘れない

 夜の散歩も人が多い場所で暮らしているからか、車の音や人のやりとりが都会でもないからよけいいやになる。


 シンプルじゃない日常をみなが送りすぎているからかなるべくすれ違うことすらけたくなる。


 昔は人がみにくいからこうなったのだとめたこともあった。


 ほんとうにみにくいのは私なのだ。

 それさえもいらない学びという名の洗脳せんのう日常にちじょうによっていだいてしまったものだと自分自身の未熟みじゅくさを知る機会きかいが少なかったかもしれない。


 前提ぜんていとして誰にも石を投げることができない生命体であることを忘れないように生きていたつもりだった。


 もしかしたら時代に合わないのかもしれない。

 誰になにかされたか、自分が何をしたか。


 何かでジャッジし続けることに疲れていると今なら言える。


 そしてせまりくるいたみにも敏感びんかんさがうしなわれることに恐怖きょうふもある。


 もしかしたら昨日きのう今日きょうからなにもかもがちがっているのかもしれない。


 教訓きょうくんつよめに設定した今からを夜寝よるねる前に責める日がこないことをいのるばかり。

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