【ユニットラジオ】クリスマスイブ

 天倉あまくら 夏樹なつき宮秋みやあき れい春風はるかぜ 日向ひなた霜月しもつき 冬羽とわのラジオ。『é4clatのStargazing』の一部より抜粋。


全員「é4clatのStargazing」


日向「続いては待ちに待った、こちらのコーナーをお届けします。『ドキドキ! é4clatのプレゼント交換会』」


夏樹「イェーイ!」


日向「今日の放送は12月24日のクリスマスイブ。こんな日には皆んなでクリスマス気分を堪能しなくちゃ勿体無い、ということでé4clatのプレゼント交換会を開催します。

 ただし、プレゼントは音楽が鳴っている間は隣の人に渡して、鳴り止んだ時に手元にあった物を受け取る。つまり、誰に何のプレゼントが届くのか分かりません!」


冬羽「因みに今回の企画。日向が提案してくれたんだよね」


日向「うん。けど、僕がというよりかは作家さんが言ってたんだよね。クリスマスだしプレゼント交換会はどうですかって。それもいいけど、折角のラジオでやる企画なら、ランダムはどう? って試しに言ってみたんだよね」


夏樹「それが通ったということか。ナイスアイデアだ。日向」


日向「ふふーん。もっと褒めてくれてもいいよ」


玲「フッ。得意気な顔でこっちを見るな、日向。それに贈り物を考える身にもなれ。苦労したんだぞ」


日向「え〜。そういうのがいいんじゃん。何にしようかなって悩んでる時もワクワクするでしょ。そんなこと言うなら、プレゼント交換始めるよ。ミュージックスタート」


 (音楽が流れる)


日向「はい。どうぞ」


冬羽「ん」


夏樹「ホイ、ホイ」


玲「……」


 (暫くして音楽が止まる)


日向「はい、ストッープ。ここからはお楽しみの開封タイムです。どんどんぱふぱふ〜。まずは僕から開けちゃおうかな。何かな何かな〜」


夏樹「おっ。これは」


日向「お菓子の詰め合わせだ。赤い靴に駄菓子とか色んな種類のお菓子が入ってる。ほら、皆んなも1度は見たことあるアレね」


玲「しょうがないだろ。カタログギフトにするつもりだと作家に言ったら止められたんだ。友人にあげる物にしては高額になるし、それは無いと」


日向「えー、カタログギフトにしようとしたの。好きなの選べるし、それもいいけどな。

 でも、貰うなら、やっぱりこれくらいが丁度いいね。っていうか、この話で玲くんから貰った物だって言ってるようなもんじゃん。まぁ、いいや。改めて、このプレゼントは、だ〜れだ」


玲「俺だ」


夏樹「いいな、それ。オレ腹減ったし、1つ貰っていいか」


日向「いいよ。これ、あげる」


夏樹「よっしゃ。ありがとな日向」


日向「……ふふっ。夏樹くん、もう食べてる。どれだけお腹空いてたの。僕もお家帰ったら、早速チョコレート食べちゃおうっと。玲くんプレゼントありがとう。大切にいただきます」


玲「あぁ」


日向「それじゃあ、次は誰が開ける?」


冬羽「私、開けてみてもいいかな。4つのプレゼントの中で1番大きくて気になってたんだよね」


日向「それな。僕も気になってたんだよねー。開けてみて


冬羽「うん。よいしょっと……こ、これは」


日向「何これ、箱?」


夏樹「良かった。無事、お前の元に届いたようだな。今回、オレが用意したプレゼントは『青果戦隊シャキッズ×マジミラチェンジ⭐︎ゴッドキャット』のコラボフィギュアだ」


冬羽「え。でも、これゲームセンターでしか取れないコラボプライズ商品じゃ……」


夏樹「あぁ。だからゲーセンでとってきた。大体500円くらいだったな」


日向「これ500円で取れたの! 凄いね。僕、フィギュア系は最低でも3000円は掛かるよ……。それは置いといて、良かったね。マジキャット、って冬羽ちゃんが好きなのじゃん」


冬羽「うん。すっごく嬉しい。SNSで知ってはいたんだけど、手に入れるのは諦めてたから……もしかして、夏樹。シャキッズとのコラボだから、これにしたってこと?」


夏樹「勿論だ。元はオレの憧れのヒーローであるシャキットレッドがいる、青果戦隊シャキッズのグッズセットにしようかと考えていたんだが、先日、冬羽が好きなマジキャットとのコラボフィギュアが出ると聞いてな。なら、これしか無いと思って、とってきた」


冬羽「そうだったんだ。わざわざありがとう、夏樹」


夏樹「おう! 喜んでもらえて良かった」


日向「いいね〜。それじゃあ、次は羨ましそうに見ていた玲くん。開けてみて」


玲「そんな風に見ていた訳では無いが。後、そのニヤついた顔を見る限り、誰からの物か安易に予想がつくな。どれ……あぁ。やはり日向だな」


日向「ピンポンピンポン大正解〜。僕からはオススメのハンドクリーム、だけだと肌に合わなくて使えないかもしれないから、プラスで手袋をプレゼント。大切にしてよね」


玲「言われなくても、そうする。それに、このクリームは俺も使ったことがあるから、問題は無い」


日向「なら良かったよ」


冬羽「これって、前に日向が言ってたのだよね。最近、私も使ってる」


日向「冬羽ちゃんも買ってくれてたんだ。まいどあり〜。

 たぶんリスナーの皆んなは、どのメーカーにしたのか気になってるよね。良きポイント含めて勧めてあげたいけど、ここだと色々アレだから秘密にするけど許してね。ってことで、最後は夏樹によるプレゼント開封、どうぞ」


夏樹「なんだなんだ〜」


冬羽「……ここまで来たら、もう皆さんお分かりだと思いますが、私ですね。プレゼントは黒のタンブラーです。これなら配信時のお供として役に立つかと」


夏樹「マジか。丁度欲しかったんだよな。タンブラー」


玲「本当か」


冬羽「いや、流石にこれは気を遣っただけで、嘘に決まってますよ。そうじゃないと、余りにも都合が良過ぎる」


夏樹「おい! 変な所で意気投合するな。本当に欲しかったんだぞ」


日向「珍しい。夏樹くんがツッコミをするなんて。これは明日、雪が降るよ」


夏樹「日向まで、そんなこと言うなよ〜」


日向「あははっ。ごめんごめん。からかい過ぎたね」


夏樹「分かればいい。それより冬羽。プレゼント、ありがとな。大切に使わせてもらうよ」


冬羽「どういたしまして」


日向「うんうん。プレゼント交換会は大成功だね。わー。楽しかった。

 でも、リスナーの皆んなには、どんな物かはイマイチ伝わりづらかったよね。その点はご安心を。後で公式SNSに写真載せとくから、そっちを要チェックだよ。

 ということで以上、『ドキドキ! é4clatのプレゼント交換会』でした」

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