『とおりすがりのぬいぐるみさん』

やましん(テンパー)

『とおりすがりのぬいぐるみさん』

 

 

 よなかのユーモレスク。




 あるひのよるのことでした。


 おさんぽをしていたやましんのまえに、とおりすがりのぬいぐるみさんが、あらわれました。


 『やましんさん。この105ほさきで、しにがみももさんがまちかまえていますから、そこでひだりにまがって、さらにみぎにまがっていったほうがぶなんですよ。』


 『あそう。ありがとう。』


 やましんは、べつにどっちでもいいのですが、そういわれたら、きになりますから、そのようにいたしました。


 すると、また、べつの、とおりすがりのぬいぐるみさんがあらわれました。


 『やましんさん。このさきで、ごうとうさんがえものをさがしていますから、みぎにまがってひだりにいったほうがいいですよ。』


 『あそ。』


 それはもう、あぶなっかしいからもうおさんぽやめてかえろうと、やましんは、まわれみぎしました。


 そのとたん、つまずいて、ころびました。


 ずぼんがやぶけて、ちがでています。


 『やはり、よるのおさんぽはあぶないな。』


 とおりすがりのぬいぐるみさんは、そういいたかったのでしょう。たぶんね。


 おつきさまが、けけけ、と、わらいました。


  

    😱😱😱😱😱

 


 


 

 


 


 

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『とおりすがりのぬいぐるみさん』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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