キスだけで妊娠できると思ってるオメガの話
一条珠綾
第1話
キスで妊娠できると思ってるオメガ受 vs 一生懸命キスしてくる受を見て何もせずに射精するアルファ攻 受の圧勝すぎる 戦いが成り立っていない
↑のツイートが元ネタです。
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「オメガってさ、キスすると赤ちゃん出来ちゃうんだぜ」
オメガだけ通うことができる高校に通っていた僕は、隣の席のゆうたろうくんからそう聞いて、本当にびっくりしてしまった。
「え。でも、先生は発情期に性交すると、妊娠しやすいって」
僕は前に習ったことを思い出す。確か、キスで赤ちゃんができちゃうなんて、先生は言ってなかった。
そんな僕を見て、ゆうたろうくんは鼻で笑う。
「アオは馬鹿だなー。だって、発情期って三ヶ月に一回だぜ。そんくらいしか来ないんなら、こんなオメガだけしかいない高校なんて作らなくていいじゃんか。もっと簡単に妊娠出来んの! オメガは」
「ええ……。も、もしそうなら、ちゃんと学校で教えなきゃ」
「教えたら、試そうとする奴がいるからじゃね? 」
確かに。僕はいま、国家機密並みの秘密を知ってしまった。
※
「……っふ、…ちゅ、ん、んっ……ね、もっとチューして……? 」
そして僕は、家に帰ってすぐ、いつものTシャツとショートパンツに着替えると、お隣の圭くんの家に直行した。この時間は、圭くんのパパもママも仕事だから、圭くんしか家にいないことは知っている。バンと勢いよく部屋の扉を開けて、ベッドにもたれて胡座をかいて座っていた圭くんの両足に跨って、驚く彼の顔を抑えるように、両腕で首にしがみついて、口にキスしている。
圭くんは、僕の幼なじみでアルファだ。見た目も性格もとってもかっこいい。アルファだけしか通えない学校に行ってしまったから、平日はほとんど会えない。
僕は、圭くんが小さい頃からずっと大好き。頸を噛んでもらいたいし、ずっと一緒にいて欲しいのに、圭くんは「ケジメだから」とか言って、何にもしてくれない。キスすら。
でも、「キスなら…。い、いや、だめだ」とか言って悩んでいたのを知ってる。だから、おもっきりぶちゅっとしてやった。
そうしたら、思っていたよりも柔らかいし、甘いしで、ずっとしていたくなる。もっともっとと舌を出したら、圭くんの舌に触れた。少しだけ舐めると、圭くんがビクリと身体を揺らす。
「……こえで、あかちゃ、できうんでしょ。けいくん、あかちゃん、つくろ」
「ア、オ?」
僕は、そりゃもう必死にキスをする。だって、子作りしているのだから!
なんだかお尻に固いものが当たっている気がするけれど、(一回柔らかくなった気がするし、生足に当たる圭くんのズボンの生地が濡れてる?気もするけれど)僕は一生懸命に圭くんの唇をはむはむ、舌をぺろぺろした。
「……っぅわ! 」
そうしたら、突然動いた圭くんに押し倒される。真剣な眼差しの圭くんに思わずキュンとしてしまう。
「アオ、お前の思考回路はよくわからん。が、煽った責任はとれ。俺も責任は一生取る」
圭くんは、真面目に、でも我慢できないような顔でそう言って、僕のショートパンツに手をかけた。
終 以降、ラブラブえっち〜 ♡喘ぎ〜
キスだけで妊娠できると思ってるオメガの話 一条珠綾 @ichijo_miaya
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