見ない聞かない話さない
@super-dreamer
第1話 街歩き
休みの日は用事がある時だけ外出する。買い物や病院、まあ他にもあるがそんなところだろう。歩いて行ける所はブラブラ歩いて行く事にしている。40過ぎ迄は目に入ってくる人や街並みに自分勝手な想いを寄せて物語を頭に浮かべる事がそこそこあったのだか、この数年は目に入って来てもその事は単なる事実が存在しているだけで自分には関係ないと思う事が増えてきた。何かに興味を持つ事が無くなって来ていると思っている。ここでの興味というのは関心を持つ事により気持ちに少しの潤いが与えられる事柄を指している。もちろん、仕事や家族や日々の生活に欠くことの出来ない興味は否が応でも持ち続けていかなければならないのであるが…
楽しそうに歩いている家族連れを見たら、その事に共感する気持ちのゆとりが以前は有ったが今は無い。だからといって何かを否定したりする事も自身の生い立ちを振り返り、重ね合わせる事も無い。ホルモンバランスだって若年期とは違うのだから思考も変化しているんだと思い、自分のつまらなさに言い訳をして時間が過ぎていく。
やはり、喜怒哀楽が人生には必要だと思い直し『怒』を強めてしまいがちになり、見るもの聞くもの話すもの全てに『怒』をふっかけて、そして後から自己嫌悪になる日々は何の意味があるのだろうか。
気楽に『喜』『楽』な街歩きをして行きたい。
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