1年後、最後の愛を誓った

@minori-enananosi

第1話 出会い

 ある病院で先生にこう告げられた。


「あなたは、あと余命1年です。」


と。私の人生はこんなに短いのかと落ち込んだ。でも、そう言われるとこは分かっていた。だって、私は病人だから。症状のない。それに学校だって行っても大丈夫だし……。


*****


家に帰ったら、私の母が私にこう言った。


「余命のことは少しずつ受け入れていこう。怖くなったら、私に相談して。後、余命のことは、信頼のできる人にだけ伝えて。いろんな人に心配をかけないように。」


だから、私の病気のことは、私の家族と私の親友しか知らない。


*****


 本来、余命があと一年しかない私は学校なんてもの行かなくていいのだろう。

 社会に出るまでに生きられる可能性なんて、私にはほとんどないのだから、こんなところに通ったどころで、まったくもって意味はない。

 しかし、私は学校に足を運んでいた。なぜなら、最後まで高校生活を楽しみたかったから。

今日も友達に会いに学校に行った。

そんなある日、突然、私のところに一人の男子生徒が来た。


「俺、君のこと好きなので、付き合ってもらえませんか?」


急な話でびっくりした。はじめましての男子に告られたなんて夢のようだった。

その時、私は思い付きで返してみた。


「ほんとに?良いよ。付き合おう!」


そう言ってしまった。


*****


私は、ひがし 彩華さやか。兵庫県立芦屋小尼高等学校の人気者だ。今日もいつも通り授業の発表で笑いを取っている。やっと、4限目が終わったと思ったその時、ある男子が私のところに来た。そして、その男子は


「俺、君のこと好きなので、付き合ってもらえませんか?」


と言った。

びっくりした。まさかはじめましての男子に告られるなんて。私は、面白半分でこう返事した。


「ほんとに?良いよ。付き合おう!君、何部?」


「え?えっと……軽音部です。」


 彼はかなり緊張を見せた様子であった。


「おっけー。じゃあ、放課後、屋上で会おう!」


昼休み

私は、友人である大槻おおつき 香苗さなえに私に彼氏ができたことを教えた。

私は、香苗が喜ぶと思って言ったのに、香苗は心配した顔をした。その時、私は、なぜ心配したか分からなかった。でも、私は香苗に理由を聞けなかった。なぜなら、聞いたらこの関係が壊れると思ったから。

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