【実況プレイ】高校時代の同級生4人でVRMMOをやってみる。【The Knights Ⅻ Online】

雅ルミ

Part1 リアル過ぎる人生初フルシンクロVRMMOに感動する4人

サンタク「サンタクです」


ソウベエ「ソウベエでっす」


トラジ「トラジでーす」


タジマ「タジマと、申しまーす!」


サンタク「今日は新しいゲームをやります」


タジマ「うぇ─────い!!!」


ソウベエ「ウルサッ」


トラジ「何をやんだって」


サンタク「皆さんフルシンクロVRMMOやったことありますか」


トラジ「フルシンクロねー、一人用はあるけどMMOは無いなー、何気に」


タジマ「無い無い無い無い」


ソウベエ「普通のフルシンクロVRゲームとなんか違うの?」


サンタク「まあMMOなんでね、他のプレイヤーがそこらじゅうに居ますわな」


ソウベエ「知識としてはさ、どんなゲームかは分かるけど」


トラジ「うん。雰囲気はねー」


タジマ「他の人は敵? 味方?」


サンタク「敵にもなるし味方にもなる。全然、俺とかお前ら56して所持品奪うよ」


タジマ「エグいて────ッ!!!」


サンタク「ま、とにかくやってみようか」


ソ・ト・タ「うぃ」





〇キャラメイク



サンタク「サンタク視点です。キャラメイクをやっていきます」


      「一旦キャラメイクが終わったら4人で集合することになってます」



『…………災いの………………から………………ホルンフィア…………すく…………』



サンタク「えーっと、ホルンフィアってのは多分世界? 大陸の名前ですかね。軽く予習してきたので知ってる」



『あなたの姿が鏡面水晶に映し出されている……』



サンタク「鏡に映る自分の姿を見る体でキャラメイクに入る感じだ」


      「種族、はい。あっ、微妙に初期パラメータが違う」


      「これなぁ、どうしよう。多分ソウベエとタジマがDPSなんだよな」


※DPS=パーティー内の火力担当

    ボタンをポチポチしていれば良くて初心者向けらしい(諸説あり)


サンタク「トラジはヒーラーやるって言ってたから俺はタンクかな」


      「タンクだから身体強そうなのが良いよな。獣人ビストレアか」


      「うーん……ケモミミ男はウザいな」


      「人間ヒュマニで良いや」


      「まあね、カラダはね。リアルにそっくりな感じにしますか」



 ────キャラメイク中、10倍速



サンタク「はい、できました。リアルとそっくりな長身イケメンになった」


      「んじゃこれで合流しますか」





ソウベエ「ソウベエ視点! いやぁ、ワクワクしてる正直」


      「やっぱなー、何歳になっても新しいゲーム始める時はすごい」


      「すごいわ、ニヤニヤが止まらんw」



『…………災いの………………から………………ホルンフィア…………すく…………』



ソウベエ「うおー! 王道ファンタジー過ぎる!w」


      「ホルンフィアは何やろ、人?」



『あなたの姿が鏡面水晶に映し出されている……』



ソウベエ「キャラメイクきた~~~~~っ!!!www」


      「クラスは決めてんのよ俺。ドラゴンナイト、クソかっこいいマジで」


      「だからそれが似合う感じにしたいよな、どうしよ」



 ────キャラメイク中、10倍速



ソウベエ「……こぉぉぉぉれぇ~……かなぁ。これかな!」


      「まず種族は龍人ドラゴニア。なんかコレ最近実装されたらしい」


      「で、見てこれこの眼の色、オッドアイwww」


      「右目の赤は燃える深紅の炎、左目の紫は深淵の闇の色」


      「いやぁ……イイ。カッコイイわwwwww」


      「心なしか似てるしな、俺に」





トラジ「トラジ視点でーす。実はちょっとだけ予習してまーす」


     「で、まあ僕はヒーラーやろうと思ってるんですけど」


     「一応、妖精エルフィアが初期パラ的に最適らしいの」


     「ただ種族の違いによる初期パラメータは誤差の範囲らしいんで……」


     「獣人ビストレアの女ですねー。ウサミミ最強」



 ────キャラメイク中、30倍速



トラジ「微妙、もうちょっとタレ目かな……」



 ────キャラメイク中、10倍速



トラジ「…………んー、髪色がなぁ」



 ────キャラメイク中、10倍速



トラジ「できた。やっぱバーチャルの世界くらいね、可愛い女の子の姿でいたいよ」


     「あっ、めっちゃチャットで「急げ」って言われてた。急ぎまーす」





タジマ「はい! タジマ視点ですっ!!!」


     「ヤバいwwwwwwwwもうおもろすぎるwwwwwwwwwwww」



『…………災いの………………から………………ホルンフィア…………すく…………』



タジマ「うおっ、後ろからなんか聞こえたヤバっ!?www」


     「ホルンフィア何wwwwわからんわからんwwwww」



『あなたの姿が鏡面水晶に映し出されている……』



タジマ「おー、カラダ作るんかこれ」


     「なんでもいいや」



 ────ランダム生成



タジマ「wwwwwwwwwwwwwww」


     「ハゲやwwwwwwwwwww」


     「これでいいや」





〇合流



≪王都・ホルンフローレン メインストリート≫



トラジ「ごめーんお待たせ」


タジマ「うわ女wwwwwwwwww」


サンタク「ネカマまじか」


トラジ「うわ現実とは似ても似つかないイケメンっぷりだね、サンタク」


サンタク「めちゃくちゃ似てるわ」


タジマ「ちょっとおっぱい揉んどこwww」


トラジ「やめて。ソウベエは?」


サンタク「待ちくたびれてそこでピョンピョンしてるぞ」


ソウベエ「これすごい、ジャンプ中に方向転換できるし何なら移動もできる」


トラジ「へー、空中移動ストレイフあるんだ」


サンタク「はい、とりあえずね。まあ全員揃ったということで────」


トラジ「初期クラス習得か」


サンタク「────PvPやってみますか」


トラジ「えぇ……?」


ソウベエ「PK! PK!」


※PK=プレイヤーキルの略

    『The Knights Ⅻ Online』では禁止はされていないが、

    やり過ぎるとネームプレートにPKマークが付くらしい


タジマ「うぇ────いっ!」


ソウベエ「いった! 肩パンやめろwww」


トラジ「HP減ってないね」


サンタク「街中ではダメージ無いらしいよ」


     「【決闘】モードを互いに了承したら街中でもPvPできるっぽい」


     「おっ、チーム戦あるわ。申請するよ」



『チーム決闘を開始します』


『3』『2』『1』


『START!』



サンタク「行けタジマ! トラジ!」


タジ・トラ「うおー!」


ソウベエ「おいふざけんなwwww何で1対3なんやwwwwww」


タジマ「合法的に人殴れるwwwwwwwwww」


トラジ「56す56す56す56す56す56す56す56す56す……」


ソウベエ「4ぬ4ぬ4ぬ4ぬ4ぬwwwwwwww」


サンタク「なんかアレだな。大した装備も無く拳ひとつで殴り合ってるの……」


     「フルシンクロVRじゃなくていいな、リアルで事足りる」



『BLUE TEAM WIN!!』



トラジ「GGEZ」


タジマ「よっわwwwww」


ソウベエ「勝てるワケねえやろ!www」


サンタク「じゃあソウベエの所持金3人で山分けしようぜ」


ソウベエ「はぁ!? えっ、ホントに0円になっとるwwwww」


サンタク「そういうルール設定だったから」


タジマ「所持金4000ゼルになったwww」


トラジ「これさ、ソウベエと定期的にPvPしたら金策になるんじゃない?」


サンタク「それだわ」


タジマ「簡単なゲームや」


ソウベエ「ふざけんなお前らwwwww」


サンタク「と、いうことでね」


     「ソウベエをサンドバッグにしたところで、初期クラス習得しに行くか」


ソ・ト・タ「うぇーい」



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