官能小説〜放課後の教室〜

ありもと優

第1話 官能小説〜短編





 先輩は私の二歳上。

 外見は静かな文学青年そのもので、高校生にしては、落ち着いた物腰だ。


 一方、わたしの外見は、顔は人並み。身長も人並み。派手なことのない、どこにでもいる女子高生だ。


 ただ…。セックスが好き。付き合って、まだキスしかしていない先輩と絡み合う夢を妄想して、毎日を過ごしていた。


 ある日の放課後。先輩から呼び出された。


 誰もいない教室。


 ドキドキ。


「そろそろ…いいかな?」


「せんぱい……?」


「僕はもう我慢できない。抱いていい?」


「わたしも……先輩、お願いします……」



先輩とキスした。

 そして、先輩の手がわたしの制服の上を這う。

 ゆっくり、服を脱がされた。


 先輩の指先が乳房を撫でる。わたしは声が出てしまう。


「あんっ……先輩…」


 指の腹で乳首をじっくりいじられていく。


 先輩の唇が首元から移動して乳首の周りに舌先が少し触れる。


「どうしてほしいの?ちゃんと言ってごらん」


 先輩は手と舌を急に止めて、わたしに意地悪をする。


 わたしは、どうしても我慢できなくて、

「いっぱい…舐めて…欲しい…」

と懇願した。


 先輩は、唾液を含んだ舌で私の唇を吸う。


 手の指先は丁寧に乳首を弄ぶ。お互いの舌を深く絡め合い、唇を離すと先輩はすぐに乳首を舌で転がし始めた。


「あっ…いやんっ…先輩…」


「ここがすごく感じるんだね。もっとしてあげるよ。とってもかわいいよ」


「あっ…あんっ…すごいっ…んっ……いやんっ……」


「身体をそらせちゃって、かわいいね。ほうら、これはどう?」


 先輩が舌を使って乳首を撫でる。


 私は我慢できなくなって、先輩の固い物を掴んでこする。すると先輩は、乳首を指でつまんでひっぱるを繰り返す。反対の手はお腹をなでまわし続ける。


 そして、制服のスカートに手を入れる先輩。そろりとパンティの紐の線をなぞる。私は鳥肌が立って、思わず口にした。


「早く…触って………」


 すごく焦ったくて、身体の内側から愛液が出てくるのを感じる。


「どこを触ってほしいの?」


「いやっ………恥ずかしい…」


「言わないと、触ってあげないよ」


 私は喘ぎながら、どうしようもなくて呟いた。

「下半身、もっと……触って……」


「いい子だね。気持ちよくしてあげるから僕の息子も、もっと可愛がって」


 吐息を吐きながら、先輩の一物を指で包み、時々、爪先で撫でた。


 先輩はパンティの中に指先を入れる。陰部の先端から秘密の場所をゆっくりと何度も触れてゆく。


 しだいに、クチュクチュと愛液が混ざるいやらしい音が教室に立ち込める。


「んんっ…ああんっ……あんっ…んっ…」


「もっと可愛らしい声を聴かせて」


 先輩は指で花びらを開いて執拗に攻めてくる。クチュクチュ。ピチャッピチャッ。


「ああんっ…だめっ……いっちゃうっ……んっ……んっ…!」


「もういっちゃったの?本当にかわいいね。今度は下のお口で僕を気持ちよくして」


 先輩の膨れた棒が身体の奥に入ってきた。


 私の膝下に腕を入れて、先輩に膣を広げられた。腰を振って、先輩がピストンを始める。


「ほら。手で自分の乳首をいじってごらん。いやらしい姿をもっと僕に見せて」


 私は言われた通りに自分の乳首に触れた。


「もっといじくらないとダメだよ。恥ずかしがっていたら、抜くよ」


「いやんっ……あんっ…抜かないで………」


 先輩によく見えるように指先で乳首をつまんでいくと、先端がコリコリして快感が襲う。それと同時に先輩の腰の動きが激しくなっていく。


 奥まで突かれるたびに、身体中が痺れる。


「んんっ……あんっ………」


 私は耐えきれなくて何度も腰を浮かす。先輩の力強い膨らみが膣内をこするたびに下半身が溶けていくように感じる。


「愛液で僕のがとろとろだよ。下のお口もすごくいやらしいね……」


 先輩が私のふくらはぎを抑えて足を持ち上げた。ピストンをするたびに奥深くに届く先輩の肉棒が膣の中で遊びだす。


「ああ…ほら、穴の中がピチャッピチャッ言っているよ。こんなに身体が欲しがっているなんてかわいいね……いやらしいよ…」


「あんっ…あっ……んんっ………もう…だめぇ………!」


「くっ……いくよ……」


それから先輩は、ゆっくりと身体の動きを静止させた。


 


 制服を身につけたわたしたちは、つよく抱きしめ合った。


 まだ、身体が先輩に焦がれている。

 先輩も……かな?



 しばらく、そのまま抱き合っていた。


 先輩がわたしを包み込んだまま言った。


 「今度は、屋上でしよう。晴れた空の下で、君の裸が見たい。君は、すごく、綺麗だ」



わたしは、照れくさい気持ちが心に押し寄せて、先輩の胸に静かに顔をうずめた。




                <了>








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