第4話出会い 2
翌日学校に向かい新しいクラスに慣れるようになんとかしないとと思ったが私から話すなんて出来ないが新しい友達は欲しい、だが勇気がない。
「さくらおはよう」
「おはよう」
「なんだか顔色悪いけど大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「もしかして家族系?」
「舞には隠し事できないね」
「まあね」
「久しぶりに家族揃ってご飯食べれたんだけど喧嘩しちゃって」
「そうなんだ、久しぶりだったんだ」
「うん」
「残念だったね」
「顔見る事ないしいいけどね。舞はどう?」
「私は毎日一緒に食べてるけど」
「いいな」
「まあ時間経っても解決しない事もあるけど逆に少しの弾みで解決することもあるから焦らなくていいんじゃない?」
「そうだね」
「さくら、舞おはよう」
「日向君、おはよう」
「おはよう」
日向君はそう言って違う人に話しかけにいってしまった
「本当嵐みたいな人だね」
「まああいつはそう言う所がいいのかもね」
「本当羨ましいよ、私も色んな人に話しかけれるようになりたいよ」
「さくらは受け身だからね」
「直したいんだけどね」
チャイムが鳴り、田代先生が入って来る
「皆もう知っていると思うけど授業は月曜と水曜以外は午前授業だけど今日は六限まであるからね」
「先生、五限の学年集会とか授業は分かるけど六限の奉仕活動ってなんですか?」
「それね、学校の周りを班で分かれてそれぞれゴミ拾いするだけだよ」
「そうなんだ」
「そう言えば転校生来るって本当ですか?」
「転校生?」
「はい」
「転校生は来ないけど」
「えー」
転校生なんて噂があったのか、全く知らなかった。
「そこの空いてる席って誰の?不登校とか?」
「それね、その子は不登校じゃないんだけどね生徒が一人帰ってくるはずなんだけどね。連絡はつかないしなにやってるんだろうね」
「本当に帰ってくるの?」
「そのはずなんだけどね。まあその内なんとかなるでしょ。それに今日は奉仕活動の班を決めてコース決めるから五限はそのつもりで」
「はーい」
班決めは昔からとても苦手だ、勇気のない私はいつも余った班に入れてもらうものだったので高校生活以前の班行動では良い思い出はない。
授業は進んで三年生になって初めての授業だったので二年生のおさらい程度にやって普通に授業を受けてたら理解できる内容だった。
「じゃあこれから班決めるからそれぞれ話し合って」
「はーい」
「さくら同じ班になろ」
「うん」
こんな私にも舞は一緒にいてくれる
「じゃあ美香と遥で班作ろうか」
「うん」
「安藤さんよろしくね」
「うん、美香もよろしくね」
「オッケー」
班も無事に決まって他を見ていると誰も一人になり仲間はずれになっている人はいなく本当に良いクラスに恵まれたなと思ったしその中心にはいつも日向君がいた。
「日向の周りは本当にうるさいね」
「まあ日向君のいい所だしいいんじゃない?」
「そうね、人の良さが出てるし」
「美香なんか目がハートになってるけど」
「え?」
「もしかして」
「いやいやありえないでしょ」
私には分からなかったけどどうやら私の周りでは春が来てるみたいだ。
「じゃあ皆正門集合ね」
それぞれ正門に向かい全員が揃ったタイミングでゴミ袋とゴミ拾い用のトングを渡されて学校の周りにそれぞれ先生が立っていて先生に紙を渡してスタンプをもらいそれがちゃんとやっている証拠になると言う。
「なんか散歩みたいだね」
「散歩って奉仕活動なのを忘れたらだめでしょ」
「さくらは堅いな」
「そう言えばさくらって彼氏とかいないの?」
「私?」
「うん」
「私も気になる」
舞と美香が言い出して遥ちゃんも気になっている様子だった。
「安藤さんは容姿端麗だし勉強もできるし人には困らないんじゃない?」
「私はいないよ」
「そうなの?」
「うん」
「気になってる人とか?」
「それもいないね」
「そうなんだ」
そんな話をしながら先生にスタンプをもらい学校に戻ってきた
「終わったねー」
「そうねー」
「それじゃ終わったし教室戻ろうか」
その時だった
「きゃー」
正門前に黒い一台の車から黒ずくめの格好でヘルメットを被りバットやナイフ、拳銃などを持ってこちらに向かってきた
「誰も動くなよ」
「なんなんだあんたら」
「うるさい、少しでも、一人でも動けば直ぐに撃つからな」
「安藤さくらはどこだ」
黒ずくめの集団は凶器を振り回してながらきょろきょろと動き回っていた。そしたら舞が私をつついて小声で耳打ちしてきた
「さくら私の後ろに来て」
「でも」
「いいから」
「そこのお前らなにやてる」
黒ずくめの人間に話をしているのがばれてしまった
「安藤ってのはお前か」
拳銃を持った人が私に銃口を向けた
「ちょっと待って」
「うるさい」
黒ずくめの人は舞を蹴飛ばしてしまった
「舞!!」
「お前を殺せば懸賞金が入るんだ、恨むなら両親を恨みな」
黒ずくめの人間は拳銃の引き金を押した
「ばん!!」
驚いて尻餅をついてと同時に自分の身に何も起きてない事が分かった
「へ?」
目の前をみたら長身で眼鏡をかけたイケメンの男の子が立っていた。
「大丈夫か?」
「はい」
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