第25話

メグミさんが学習塾に行っている間、わたしはいつもの通りお婆さんのところでお仕事。

そして、夕方になると図書館の自習室で皆と一緒にお勉強。

三人は学校の勉強で私はこの世界のことを教わる。


タケルとメグミさんが何やら言いたげにしているけど、二人きりになりたいのかな?


メグミさんと二人になった時にこっそり聞いてみる。

「ねぇ、二人でデートしないの?」

「デッデッデートぉ?」

挙動不審になるメグミさん。

なんかかわいい、けどここは背中を押してあげよう。

「最初から二人きりだと誘いにくかったら、四人で出かけて途中で二人きりにさせてあげるよ」


それでもちょっとうじうじしてるからサトル君にご協力いただこう。

「ねぇ、あの二人だけど」

「それを今の僕に言う?」

「ごめんなさい……」

「でも、幼馴染だし協力してあげたくなるよね」

「そうでしょ、そうでしょ、見てるとじれったくて」


少し考えたサトル君が言う。

「来週、花火大会あるからそれに誘おうかな」

「花火って何?」

「そこからかぁ、、、これ」

サトル君がすまほで花火の動画を見せてくれた。

へぇーー、きれいだ。

「ユリさんから、花火って何?って聞けばメグミさんのことだから一緒に行こうって言ってくれるよ」

「わかった、そうする」


見え見えだったかな。それでもメグミさんもタケルも4人で花火を見に行くことに賛成してくれた。

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