第20話

魔力が足りないからか、それとも、こちらの世界のせいか、全く気が付かなかった。


「そこの聖女様をこっちに返すときにちょっとくっついてきたんだけど」

とメグミさんを指さす。


「へぇっ、聖女?」



びっくりしてるメグミさんはほっといてケイに尋ねる。

「それで、なんでこっちに来たの?」


「うーん、勇者も聖女も見てたら面白そうだったから、こちらの世界も面白そうかなって」


「まったく、、じゃ、魔力はあるのね、魔法陣描いて。帰るよ、向こうに」


「ごめんね、ちょっと色々あって、魔力、、使い果たしちゃった」

弟のてへぺろ見てもかわいくない。


、、って言うことで飛び掛かって頭に拳固ひとつやった。


「ケイ、大丈夫?」


ケイの出てきた部屋からもう一人飛び出してきた。


「会長、、なんで?」

サトル君が叫ぶ。


あぁもう、なにがなんだか。

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