スコティッシュ部隊VS怪獣軍団
星咲 紗和(ほしざき さわ)
プロローグ
地球の空が、裂けた。
突如として現れたそれは、空に漂う黒い影。それは、大気の中にゆっくりと浸透し、目に見えないほどの速度で広がっていった。黒い影が消えたとき、代わりに現れたのは、巨大な怪獣の群れ。人類が想像を超えた巨大な生物たちが、怒りの咆哮を上げ、都市を踏みつぶし、地平線の向こうまで破壊の波を広げていく。
それは突然の終わりだった。
数ヶ月の間に、地球の6割が怪獣によって支配され、人類はもはや絶望的な状況に追い込まれていた。都市は瓦礫と化し、かつての繁栄は廃墟となった。どんな兵器も怪獣たちの圧倒的な力の前には無力で、人々はただ怯え、逃げ惑うことしかできなかった。
そんな中、地球防衛軍は最後の希望としてある計画を実行に移す。それは、かつてない兵器「スコティッシュフォールド型ロボット」の量産だった。愛らしい猫の姿を持ちながらも、圧倒的な戦闘力を備えたこのロボットが、人類の反撃を担う最後の砦となる。
だが、誰も知らなかった。怪獣を操る謎の存在が背後にいること。そして、その存在とある青年、穴井宗介との深い因縁が、やがて世界の運命を大きく揺るがすことになるとは――。
人類の存亡をかけた戦いが、今、始まろうとしていた。
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