最強? 正義? ネコ耳男の娘!

七七七@男姉

ネコ耳ならイイよね

 私立乙古野おとこの高校2年フリフリ組の教室内…


 それは3時限目のこと。新学問『男の娘学』教諭の中山先生(33)が、授業を始めようとしたところ、突如その教え子のひとりが、


「先生…好きですッ。私と付き合ってくださいッ」


 すくと立ち上がると共に、そう告白しました。


「な、なんだね井上くん…んな急に。いやま、そもそも私は、キミのようなカワイイ『男の娘』は大好物だが…しかし、キミはまだ16歳だし、しかも生徒だし…」


 他の生徒たちもざわめく中、そう返すのが精一杯な様子の中山先生です。


「でも先生…男の娘は男の娘でも私、ご覧の通り、ネコ耳コス・・・・・の男の娘ですよ」


 などと、井上さんが言ったがどうした、


「あ、そっか。井上ってばネコ耳だったっけ。じゃあ付き合っちゃいなよ、先生」


「うんうん、ネコ耳ならイイよね」


「そうそう、ネコ耳ならオッケー」


 皆さんも口々に。


「う〜ん、やっぱりそうか」

 

 なにが『やっぱり』なのか、とにかく中山先生までもが。

 

 かたや、窓際は最後尾の男子生徒曰く。


 「な、なぜだッ。なぜネコ耳ならイイんだッ…」                  

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