第53話

「わかった。だけど、流石にここでは話せない。

明後日の17時30分にこの店に来てくれ。

ここは信頼できるプライバシーの守れる店だから。

悪いけど、マスコミ対策で俺は君より30分遅く行く。」






と言って立ち去った先輩。







渡されたのは"料亭 なつ"と書かれた名刺。










これが、何かの罠の可能性だってゼロではない。

俳優なのだから全て演技の可能性もある。



ただ、人目を気にしてることを考えれば先輩がにもリスクがあると言うこと。







とりあえず、明後日の夜ね…








こんなことで、心を乱してボロを出すわけには行けない。


まだ、不破凛でいなきゃいけないから。









複雑な気持ちのまま、急いで愛菜達の元へ向かった。

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