第25話

「はい。

足を引っ張らないようにがんばるのでよろしくお願いします。」





「不破さんはいてくれるだけでも十分なので。

また詳しいことは追って連絡します。」



と言って立ち去った中村先輩。








「ふわりはしばらく忙しくなっちゃうね。」




と少し寂しそうな愛菜。





もともと私はみんなほとんど放課後に用事がある訳ではないから




「ほんの1ヶ月くらいよ。」




学園祭が終わるまでだ。






学園祭が終わったら、またバイト探そうかな。



どうしてあんなに早く父親に話が回ったのか未だにそれだけがひっかかってる。



もしかして、わたしの荷物に盗聴器を仕掛けてるとか?


石倉さんの他にも監視役をつけてるとか?







考え出したらキリがない。





これはもう常に見張られてるものだと割り切るしかない。






そんなことを考えながら教室へ向かった。

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