第18話
お金持ちの通う私立高校だけあって授業内容は難しい方だと思う。
だけど、もともとあの地下で勉強することだけ許されていた私にとっては、退屈だ。
『お嬢様は、逃げ出したいと思わないのですか?』
ふと今朝の石倉さんの言葉が蘇る。
石倉さんがもっと嫌味な人なら、躊躇いもなく逃げ出そうと思ったかもしれない。
だけど、不破家の嫌われ者が逃げ出すということは私ひとりの問題では済まされない。
誰も巻き込まずに逃げ出すためには何があればいい?
情報?お金?
とりあえずバイトでもして資金を調達すればいい?
そんなことを考えてるうちに、今日の授業が終わった。
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