第11話
家に帰ると、そこは静まりかえっている。
私の部屋は地下にある。
地下と言えどもバスルームもトイレもキッチンも完備されていて1LDKのような造りになっている。
地下室の扉を開けば
「お嬢様、初日はいかがでしたか?」
この家でまともに私と話してくれるのは私に仕えている彼女、メイドの石倉香織だけ。
私に仕えてると言っても両親からしたら私を監視するために付けてるのだろうけど、石倉さんは両親の意に反して私に優しく接してくれる。
「まぁまぁね。なんとかやっていけそうな気がするわ。」
「ご無理はなさらずに何かあれば私に申してくださいね。」
と紅茶を淹れてくれた。
「ありがとう。こんなに美味しい紅茶が飲めるだけ幸せよ。」
だって、本当は石倉さんはこんなことしてるなんてバレたらクビになるでしょ?
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