第9話
ふと隣の夏樹に目を向けると
和食中心の見た目も美しいお弁当を食べていた。
「夏樹のお弁当素敵ね。」
「ありがとう。
うち、小料理屋だからさ。」
なるほど、それでお弁当なんだ。
この学園に通うくらいだから、ネットで検索すればすぐに出てくるようなVIP向けの名店なんだろう。
私は、愛菜が親友であること、
いつもこの5人で過ごしていること
この2つしか知らないまま今日を迎えた。
だから、みんなの家のことさえも今の私は知らない。
それどころか
「なんで、私ってふわりって呼ばれてるの?」
本当の私に似合わないこのニックネームの由来も知らない。
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