第13話

家に帰ってから、

ヒカルのキュートな写真を斉藤くんに見せるのを忘れていたことを思い出した。



まぁ、これからいくらでもチャンスはあるはず。



2人が無事に連絡とれてるといいなぁと思いながら眠りについた。








そして翌日、学校へ行くと






「サヤカ!!ありがとね!」



とヒカルが嬉しそうに話す。

どうやら斉藤くんと連絡がとれたらしい。


そのヒカルの顔を見れただけで、満足してしまう私は重症かもしれない。







「私を挟まずに直接自分の連絡先書けばよかったのに。」






「そうだけど。結果オーライってことで許して?」


と首を傾けるヒカル。




この仕草が本当にかわいくて何でも許してしまう。

こういうところを斉藤くんに見せたらイチコロだと思うんだけどな〜。



普通の人がするとあざとくなりすぎることさえ、ヒカルがするとその内面から滲み出るピュアさにやられてしまう。



ヒカルは中学までは女子校だったから男子に慣れなくて緊張して上手く話せないらしい。






「今日は行くの?」





「明日までバイトが連勤だから明後日行こうと思うんだけどサヤカも一緒に来てくれる?」




やばい、また私の胸を撃ち抜く瞳で見つめてくるヒカルに




「いいよ。一緒に行こう。」


と即答した。






ヒカルもいないなら

図書館で勉強して帰ろうかな

そんなことを考えていたら






「水沢!丁度いいとこにいた!」




クラスメイトの田沢くんに声をかけられた。

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