第11話

私の大事な親友を助けてくれたんだから安いもんだ。





「あとこれ、ヒカルから預かったの。

ヒカルが直接渡したかったみたいなんだけどバイトで来れなくて。」




と本題の手紙を渡した。







「俺に?」





と不思議そう手紙を読む斉藤くん。








私いるのに見ちゃうの??

ヒカルの連絡先が書いてあるだけだと思うけど、もしそれがラブレターだったらどうするの??って思ったけど





手紙を読み終えると



「だってさ。」




と手紙の一枚を私に見せる。







そこには





『斉藤くんの連絡先が知りたいです。

もしよかったら、サヤカから私の連絡先を聞いて連絡ください。』




と書いてあった。





こんな所で奥手を発揮しているヒカル。







「俺はいいけど、水沢さんは?」






つまりは私と斉藤くんがLINEを交換して、私がヒカルの連絡先を送るということになる。






「私も大丈夫。はい。」






と私のバーコードを斉藤くんに読み取ってもらった。





斉藤くんは




「適当にスタンプ送るね。」




と言い、よろしくのスタンプが届いた。






「ありがとう。」




私は、早速ヒカルの連絡先を斉藤くんへ送った。


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