お風呂を済ませると時計の針は21時を指していた。

「今日は本当にありがとう。

すごく楽しかったし、リフレッシュもできてよかった。

またフミトさんのお店で！」

柄にもなくそんなことをラインで送り、今日の写真を眺める。

「楽しかったな〜」

自然と声が出た。

私は携帯をしまって机へ向かい、連休前に買ったばかりの参考書を開いた。

今日一日で、心が軽くなって勉強も身が入る。

まだ、将来のことが想像できないけど、とりあえず今は勉強頑張っておこう。何か目標ができるかもしれない。

そんな風に考えられるようになっただけで私にとっては大きな一歩。

勉強は思いの外捗って、気づけば0時を過ぎていた。

携帯をみると

「こっちこそ楽しい時間をありがとう！

もうすぐ忙しくなってしばらく会えないと思うけどフミトさんの店でまた会おうね！

また、描かせてね。

おやすみ。」

1時間程前にハルから返事が来ていた。

今日はいい夢が見れそう。そんなことを思いながら眠りについた。

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