第36話

「すごいねサユキちゃん。

ハルからは余計なことは言うなって言われてたんだけどさ、チーズケーキ残ってたらサユキちゃんに出してあげてってそれもハルから。」






と今度は優しく微笑んだ。











なんでそう思ったのか、自分でもよくわからない。


ただの直感だった。







「じゃあ気をつけてね。」







フミトさんに見送られて店をあとにした。









あの後、ハルに御礼のラインをしようと思ったけどやめた。









ーーまたいつか、お店で会えればいいなーー




そう思ったから。

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