第30話

階段を下りながら



「この店他にもおいしいものたくさんあるからさぁちゃんさえよければまた来なよ。」



ハルがそう言うと






「今度はおっちゃんとも仲良く話そう。」


と笑顔のフミトさんがいた。







ーーおっちゃんじゃないでしょ、




心の中で呟いたら






「自分のことおっちゃんなんて思ってないけせに。」









とハルがつっこんだ。






「バレたか。JKにお兄さんでしょーとか言って欲しかったんや。」




と私を見たフミトさん。






なんかごめんなさいと思いつつ


「清水紗雪です。」


またここに来るような気がして自己紹介した。










「いい名前やな。俺は池上郁人。また来てな。」

と私たちを見送った郁人さん。








店を出て


「いい人そうだね。フミトさんって。」


私がそう言うと






「人が良すぎるのも悩みものだけどね。」


と笑い


「じゃあまた気が向いたら連絡してね。」



と手を振るハル。








「うん。じゃあまた。」






と私も手を振って帰路に着いた。

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