やっとできた彼女

天川裕司

やっとできた彼女

タイトル:やっとできた彼女


友達「なぁ、お前彼女が出来たんだって?」

「ほっwなんだ、もう知ってんのかよ」

友達「おう、なんか昨日さぁ、街中でお前と彼女が歩いてるの見た奴が居たってさ」

「へぇ〜」


友達「なぁなぁ、どんな彼女なんだよ?」

「いやほら、結構前にさ、俺『いいなぁ』ってたヤツ居たじゃん?」

友達「いいなぁって、…え?もしかしてあのコンビニの子??」

「そうそう!」

友達「えーお前あの子は絶対ダメだって言ってたんじゃなかった??なんか全然見向きもしてくれないとか何とかで」


「ははwあぁそうなんだけどさ、ちょっと強引な手使って、やっとモノに出来たんだよ」

友達「強引な手って、へぇ〜奥手のお前にしてはやるじゃんw」

「ははwありがとう」


友達「そっか〜、やっとお前も彼女できたんだなぁ♪おめでとう」

「ははwありがとう」

友達「だったらさぁ、今度ダブルデートでもしてみねぇか?」

「ダブルデートって、お前の彼女とお前と4人でってこと?」

友達「ああ♪お前ずっとそうゆうのしてみたいって言ってたじゃん」


「あはは、そだなぁ〜w」

友達「なぁ今度空いてる日いつ?」

「ん?あー、まぁずっと空いてんだけどさぁ」

「ずっとってwお前仕事とかあんだろ?」

「まぁ仕事あるっちゃあるけど、俺の仕事は彼女と一緒に居ることだからな今」


友達「はぁ?なんだよそれwそんだけラブラブってことですかあ?」

「まぁ俺はそう思ってるけどねw」


友達「今そこに彼女一緒にいるの?」

「ん、ああいるよ」

友達「じゃあ聞いてみてくれよ。お互い空いてる日あったらさぁ、その日にデートしてみないかって」


「…んー、それちょっと無理なんだわ。多分彼女、俺の姿見えてねーと思うし」


彼女が支度をして部屋を出て行く。

やっと彼女ができた男は、

彼女の部屋のクローゼットの中で

目を見開いたまま横たわっている。

横には着信の入った携帯電話が置かれていた。


後日。


友達「え?あいつがヤられたのって、おとといだったの…?」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=3BDA9KetUZA

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

やっとできた彼女 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ