第7話 俺と君
夏輝が「お、久しぶりだな。この空気」と背伸びをしていた。
那奈が「一体、そんな所で何をしているのよ?」と夏輝の袖を引っ張った。
夏輝が「何ってなんだよ?お前のほうこそ、しっかり仕事をしているんだろうな?」とズバリなところを突かれた。
那奈が「もう、そんな事を言いに来たの?きちんとあんたに言われなくても仕事をやっているわよ」と夏輝に声を掛けた。
朝の日の入りは、何故か太陽がまぶしくて、朝日がぼんやりと夏輝達を照らし始めた。
天国で幸せに暮らしていたのは、アイリーンで夏帽子を被って、若いころに行った海に海水浴に来ていた。
那奈が「ね?アイリーンが今までよりも笑って見えるのは何で?」と夏輝に質問をした。
夏輝が「天国で幸せにやっているのだろう。那奈も俺も今幸せなようにあっちでも笑顔でやっていると思う」と話した。
那奈が「そうかもしれないわね?そういえば、最近は異世界に行かないわね?」と夏輝に話し掛けた。
夏輝は「あ、そう言われてみればそうだな」と何故か腑に落ちない面持ちだった。
夏輝がそう噂をしていると、何処からかチェイスが「夏輝、異世界へ来てくれないか?」と声を掛けた。
夏輝が「その声はチェイス、久しぶりだな?おう、今から行くよ」と大きなブラックホールが外に向かって続いていた。
夏輝が「行ってくるな?那奈」と声を掛けて、那奈が「行ってらっしゃい。気を付けて」と夏輝に手を振った。
夏輝はそのまま、ブラックホールの中に入って行った。
異世界アシュリンには、城に国旗が立っていて、トランペットを吹き「メリー・アワネット様の登場だ。さぁ、皆の衆、平伏すがいい」と話をした。
アワネットが「おほほほ。我こそは、アワネット。この世界を従ずる者、面を上げよ」と民衆に声を掛けた。
チェイスが「アワネット様。お日柄もよくお元気で居られます。このチェイス何処までも着いて行きます」とアワネットに忠誠を誓った。
アワネットが「良きこと。私のお姉さまのアイリーンがお世話になったな。これからもよろしく頼むぞ」とチェイスに話し掛けた。
夏輝が「また変なのが出てきたな?どうするかな?」と苦笑いを浮かべていた。
アワネットが「ん?そこにいるのは誰だ?」と横目で気づいたのは夏輝の姿だった。
夏輝が「これは、これは。お初にお目にかかります。アイリーンの妹さんと言うことで、よろしくお願いします。俺は夏輝です」とアワネットに声を掛けた。
アワネットが「ほぉ~、こんな下部が居たとは?今後ともよろしく頼むぞ」と微笑みかけた。
アイリーンよりも何故か、夏輝は偉そうだなと心の中で思うのだった。
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