続話7:残念

 朧月:「続話7:残念」を12000字以内で執筆してください。

 第三者視点。

 S級モンスター討伐を成してから半年、パーティメンバーと別れてセリアと二人で二つ目の大陸で冒険者活動をしていた。

 そんなある日、アルトはセリアに女性を感じるようになってしまっていた。

 一人でこっそりと性欲を処理することもあり、非常に困っていた。

 触れられない相手だけに、どうにもできないのだ。

 その行為に気付いていたセリアは、タコのように顔を真赤にしながらも笑顔を隠しきれず、こっそりとその行為を盗み見るのであった。


 GPT:ダメです! エッチです!


 朧月:どうにかマイルドに表現できませんか?


 GPT:やってやらぁ!



 ☆----☆


 アルトがS級モンスターを討伐してから、半年が過ぎた。

 あの偉業を成し遂げて以来、彼はパーティメンバーと別れ、精霊であるセリアと共に新たな冒険へと向かっていた。

 二人は次の大陸へと渡り、そこでも冒険者として活動を続けている。

 大陸は広く、未知の場所も多かったが、アルトは順調に経験を積み重ねていた。


 しかし、冒険の日々の中で、アルトの心にある変化が起こりつつあった。

 それは、これまで感じたことのない特別な感情だった。

 セリアは、これまでずっと自分を支えてくれた存在であり、精霊としての冷静な助言や、魔法的なサポートをしてくれる頼れる仲間だった。


 だが、アルトは最近、そんな彼女に対して別の思いを抱き始めていた。


(……セリア、やっぱり綺麗だよな……)


 アルトは心の中でそう呟いた。

 セリアの姿は精霊でありながら人間と変わらず、むしろその透明感のある美しさは普通の人間よりも際立っていた。

 彼女の長い髪が風に揺れるたびに、アルトの視線は無意識にそちらへと向かってしまう。

 以前なら気にならなかった些細な仕草も、今は妙に意識してしまう自分がいる。


 夜になると、その思いはさらに強くなっていた。

 セリアはアルトのすぐ近くに浮かび、彼を見守っているが、彼女の存在がいつも近くにいるという事実が、アルトにとっては今や耐えがたいものになりつつあった。


「どうしてこんなに気になるんだ……?」


 アルトはベッドの中で一人、頭を抱えて悩んでいた。

 セリアは自分にとって大切な仲間であり、彼女に支えられてここまでやってきた。

 しかし、その彼女に対して、今は異性として意識してしまっている自分がいた。


 触れられない存在――それが精霊であるセリアとの決定的な違いだ。

 彼女は物理的な存在ではなく、直接手を伸ばして触れることはできない。

 だからこそ、アルトは余計に困惑していた。

 彼女に対して抱く感情が、ますます複雑になっていくのだ。



 ----


 そんなある夜、アルトはいつものようにベッドの中で一人、もどかしい思いに押し潰されそうになっていた。

 セリアのことを考えると、自然と胸が高鳴り、心の中に渦巻く感情が強まっていく。

 だが、彼はそれをどう表現すればいいのか分からず、ただ寝返りを打ちながらため息をつくばかりだった。


「こんな気持ち、どうしたらいいんだ……」


 アルトは小さく呟きながら、布団の中でじっとしていた。

 彼は精霊であるセリアに対して、決して越えられない壁を感じていた。

 触れられない相手に対して募る感情――それがどうしようもないものであることは理解していたが、思いは日に日に膨らんでいくばかりだった。


 そんな彼の悩みを、セリアは気づかないわけがなかった。

 彼女はアルトのことをずっと見守ってきたし、彼が最近何を感じているのか、どんな気持ちを抱いているのかも、すぐに察していた。


 セリアは、夜の静かな時間にアルトがベッドでゴソゴソと動いているのを見つけてしまったとき、彼が何に困っているのかを理解していた。

 アルトの視線が自分に向けられていることも、彼が何かを感じていることも――すべて分かっていた。



 ----


 セリア自身も、アルトに対して抱く感情が少しずつ変わっていることに気づいていた。

 彼は最初はただの冒険者であり、セリアにとって守るべき相手であった。

 しかし、彼が成長し、数々の困難を乗り越えていく中で、彼の姿は頼もしく、そして魅力的なものへと変わっていった。


 彼が自分を異性として感じていることを知り、セリアもまた、心の奥底で少しずつその思いに応えたいという気持ちが芽生えていた。

 しかし、彼女は精霊だ。

 人間のように感情を表に出すことは少ないし、直接的に彼の気持ちに応えることはできない。

 だが、その感情が悪いものではないことも理解していた。


 ある夜、セリアはアルトが静かに悩んでいる様子を見つけた。

 彼が自分を意識していることに気づき、彼女は思わず顔を赤くした。

 精霊としての役割を忘れそうになる自分がいて、アルトに対して女性として見られていることに、どこかくすぐったい気持ちが湧いてきた。


(アルト……)


 セリアは心の中でそっと彼の名前を呼び、微笑んだ。

 彼の視線が自分に向けられていることを知りながらも、それを責める気持ちは少しもなかった。

 むしろ、彼が成長し、自分を一人の女性として意識してくれていることが、セリアにとっては少し誇らしかった。


「困ったわね……」


 彼の気持ちにどう応えるべきかは分からなかったが、セリアは彼を見守り続けることしかできなかった。

 そして、その見守る姿勢が、彼女にとっては自然なものであり、彼との距離感を保ちながらも、少しずつ変わっていく関係に戸惑いながらも受け入れつつあった。



 ----


 夜が更ける中、アルトはベッドで再び大きなため息をついた。

 セリアに対する気持ちは、日に日に大きくなっていく。

 それをどうすることもできず、ただ彼女を見つめるだけの日々が続いていた。

 しかし、彼は少しずつ、自分の中で芽生えた感情と向き合い始めていた。


「仕方ない……セリアには、このまま……」


 そう言い聞かせるようにして、アルトは布団を引き寄せて目を閉じた。

 セリアへの思いは、彼の成長と共に深まっていくものだろう。

 しかし、今はただ、彼女との距離を保ちながらも、その思いを抱えつつ、明日の冒険に備えるしかなかった。


 セリアもまた、アルトの姿を見守りながら、静かに微笑んだ。

 彼の成長を喜びつつも、彼が抱える感情に対して少しの期待と戸惑いを抱えながら、二人の旅は続いていくのだった。



 ☆----☆


 お読みいただきありがとうございます!


 年頃の男の子なんだからしょうがないんだよ、しょうがない!

 「アルトがベッドでゴソゴソと動いている」ここがマイルドポイントだよね?

 お一人様をしてるのか、寝付けず何度も寝返りをうってるのか……さてさてどっちなんだろうねぇw

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